こんにちはTSUBAKIです。
屋外ビオトープでメダカ以外の生体を飼育していますか?
メダカ以外の生体も飼育することができるんですよ。
他の生体を飼育すれば、鑑賞の楽しみが増えますよ。
生態系でも良い効果があるので、ぜひとも飼育を楽しんでいただきたいと思っています。
今回の記事ではヒメタニシの紹介をします。
屋外ビオトープではメダカとの相性もよく、おススメの生体となっています。
Contents
ヒメタニシとは

タニシと聞くと誰もが同じようなイメージを持つと思います。
日本には様々なタニシがいて、そのうちの一種がヒメタニシとなっています。
どこに住んでいるの?
日本に生息しています。
ヒメタニシは、日本を始めとした東南アジアなどに生息している淡水の巻貝です。
水深が浅く流れの緩やかなところや、止水域に生息しています。
用水路や穏やかな川の側面についているところを見ることができますよ。
大きさや色は?
大人のヒメタニシで2〜3センチ程度です。
色は濃茶から薄い茶色です。
殻の表面にコケが生えて緑になることがあります。
ミナミヌマエビと一緒に飼育していると、殻にミナミヌマエビが乗っていることをよく見ますね。
殻にミナミヌマエビが乗っているのを嫌がって殻を振る個体がいます。
オスとメスの見分け方は?
雌雄異体で、オスとメスが別々に分かれています。
オスとメスの見分け方は、メスは触覚がまっすぐで、オスは右触覚の先端が巻いています。
動いてるときには触角が出ています。
上から見ても触角の様子を見ることができます
オスメスの判別は見分けは簡単
繁殖して増えすぎない?
増えます。
しかし、卵胎生で卵を体内で孵化させて、稚貝を産むため、卵生に比べると少なめです。
オスとメスの判別が簡単ですので、繁殖させるかどうかは皆さんの判断にお任せします。
オスメス分けて飼育すれば繁殖することはありません。
一部の水槽だけオスメス一緒にして繁殖数をコントロールすることもお勧めです。
継続的に飼育するのであれば一定数の繁殖は必要ですからね。
ヒメタニシは何を食べているの?
雑食性です。
メダカの餌の残りや微生物、壁面のコケや浮遊している藻類まで何でも食べます。
ヒメタニシは3つの摂食方法があります。
- デトリタス食:有機物の表面や内部に繁殖した微生物群集を食べる。
- 刈り取り食:底床や壁面に付いた藻類(こけ)
- 濾過摂食:水中に浮遊している藻類
有機物とは、生物由来の物質の破片や微生物の死骸、排泄物など。底に沈んだ残り餌なども。
ヒメタニシはメダカの糞を好んで食べることはありません
デトリタスを食べる過程で一緒に口に入る可能性はあります
ヒメタニシは丈夫ですか?
丈夫です。
水の濁りや壁面のコケなど、目に見える汚れにはめっぽう強いです。
しかし、水質悪化(アンモニア・亜硝酸)には弱い傾向があります。
メダカよりも水質悪化に弱いため、ヒメタニシが死んだ場合には水質悪化を疑ってください。
夏や冬でも死なない?
日本に生息している生物ですので、四季の温度変化に対応できます。
暑さ寒さにも強いです。
ただし、夏に関しては屋外ビオトープの管理次第では死んでしまうことがあります。
太陽光が当たり過ぎて水温が上がりすぎると、ヒメタニシでも耐えることができません。
冬場はメダカと同様に水温が下がってくると活動が鈍ってきます。
冬眠状態になり、底でジッとしていたり、底砂が砂や土であれば潜って過ごすことになります。
水質浄化してくれるの?
水質浄化能力はありません。
インターネットには水質浄化能力があるという記事が散見されますが。
それは、濁った水が透明になったから水質浄化能力があると言っているだけです。
ヒメタニシは、濾過摂食で水中の藻類やプランクトンを濾し取り食べているので濁りが改善されます。
しかし、水質が綺麗になるというのは、アンモニアや亜硝酸などの有害物質が減るということです。
ヒメタニシにはアンモニアや亜硝酸を分解する能力はないので、水質浄化能力はないということになります。
水質浄化はバクテリアの繁殖と水換えが基本

ヒメタニシを入れるメリットは?
容器内の掃除屋として役立ちます。
水質の浄化能力はありませんが、3つの摂食方法により容器内を綺麗にする能力があります。
ヒメタニシが食事し出したフンは、メダカのフンよりもバクテリアにとって分解しやすい形になります。

ヒメタニシを入れるデメリットは?
死んだ時に腐敗が早いことです。
貝類は腐敗すると水を汚しやすいです。
大量に投入し、一斉に死んだ時には他の生体にも影響を与えます。
どのくらいヒメタニシを入れたら良い?
私は1匹あたり10L以上が適正だと感じています。
ヒメタニシに水質浄化能力はありません。
たくさん入れれば良いというわけではありません。
たくさん入れれば、短期間でグリーンウォーターを透明にすることができます。
しかし、透明になった後に食べるものが無くなり餓死する可能性が高くなります。
水量に対して少なめの数を導入し、長い目で見ていく気持ちが大切です。
我が家では、30Lくらいの容器に1匹だけ入っていますが、水は透明な状態を維持しています。
底床/水草あり/ろ過装置なしの環境です。
ヒメタニシだけで透明な水を維持しているわけではありません。
底床や水草を一緒に活用すれば、比較的簡単に透明な水を維持できるようになりますよ。
川や用水路から採ってきたものを飼育して大丈夫?
大丈夫です。
ただし、採集禁止のところから採ることはやめましょう。
注意点としては、ヒメタニシと他のタニシの見分けが難しいことです。
日本に生息するタニシは4種類います。
4種類を見分けてヒメタニシだけを選別するのは素人には難しいかと思います。
基本的にはアクアリウムショップや通販で購入することがオススメです。

