水質

水質悪化によるメダカの大量死は水換えで防ぐ!楽な水換え方法の極意

こんにちはTSUBAKIです。

あなたはメダカの水換えをしていますか?

水換えといっても様々な方法があります。
メダカ飼育はもちろん、アクアリウムにとって水換えは最も大事な作業です。

今回の記事では水換えの重要性と方法の解説していきます。

水換えの目的

メダカは水の汚れに強い魚種です。
飼育容器内がある程度汚れていても、メダカは元気にしていることが多いですよね。

しかし、汚れにも限度があります。

ひどい匂いのした泥水のような環境では生きていけませんよね。
飼育していても汚れた水では観賞価値が低くなります。

水の汚れを取り除くのが水換えです。

水換えをしないとメダカは生きていくことができません。

「環境によっては水換えをしない」は例外

メダカ飼育している方で「水換えはしていません」という方を見かけたことがあると思います。

水換えをしない環境というのは特殊で例外と考えてよいでしょう。

目指す飼育環境は水換えをしないということではありません。
メダカが健康に過ごせる環境です。

水換えタイミングの見極め方法

あなたは水換えのタイミングをどうやって見極めていますか?

私の場合は水の透明度と匂いで判断しています。

我が家はクリアウォーター管理なので、濁りがでて水の透明度が落ちてくると分かりやすいですね。
もう一つ、匂いも不快な匂いがしないか判断しています。

確実な見極め方法は水質検査キットを使用する

水質を悪化を正確に把握するには、市販されている水質検査キットを使用します。

検査紙を飼育水に浸けて、色の変化具合で現在の水質を把握することができます。

水質検査キットは、それほど安い商品ではありません。
しかし、人の感覚に左右されないため、確実に現在の水質を見極める方法として有効です。

テトラ社から販売されている「6in1」は、アクアリウムに必要な水質のチェックを行うことができます。

「6in1」は安い商品ではありませんが、頻繁に使うものでもないので、1つ買っておくのがオススメ

水質を変化を少なくする

水換えを行うと水質の変化が起こります。

水換えは水質を良くするのが目的ですが、水換えする前の環境から水質の変化が起こります。

水換えによる水質変化
汚れた水→綺麗な水

メダカにとって水質の変化は負担です。

メダカは水質変化に比較的丈夫な魚ですが、メダカに負担をかけないように気を付ける必要があります。
一気に1/2や3/4など多くの水換えをするとメダカに負担がかかります。

全換水は汚れた水質を一気に変える事ができます。
しかし、全換水はメダカにも大きな負担をかけています。

水換えの頻度を少なくして水質が悪化してしまっては、メダカが落ちてしまう恐れがあります。

水換えは高頻度小水量を心掛ける

水換えによる水質の変化を少なくし、水質を良い状態を維持するためにはどうしたら良いのでしょうか。

水換えは、少ない水量で頻繁に行うことがポイントです。

今まで週1回1/3の量を水替えしているのであれば、3日に1/5程度にしてみる

水換えの方法は主に3種

水換えは環境は持っている備品によって方法が変わってきます。

今回紹介する水換え方法は、アクアリウムで一般的な3種の方法です。

バケツリレー

  1. バケツに水を入れる
  2. 温度合わせ
  3. カルキ抜き
  4. 排水
  5. 給水

足し抜き

  1. 温水器で温度合わせ
  2. 浄水器を通す
  3. 給水
  4. 手動で排水(給水と同時)

メダカの屋外飼育では温水器での温度合わせは省いても問題ありません。
飼育水と水道水で温度差が多少ありますが、給水をゆっくりすることで温度差のショックを軽減します。

新水掛け流し

  1. 温水器で温度合わせ
  2. 浄水器を通す
  3. 給水
  4. 自動で排水(給水と同時)

こちらもメダカの屋外飼育では温水器での温度合わせを省いても問題ありません。

浄水器を通した水を直接飼育容器に給水し、水位が上昇した分をオーバーフロー管を通して排出します。
新水掛け流しは、水を給水するだけで勝手に水換えが行われます。

バケツリレーと足し抜きに比べると負担が非常に少ない

新水掛け流しは底掃除が必要

新水掛け流しは、あくまで水換えのみに特化しています。

底に沈んだ汚れなどは排出することができません。
底砂や飼育容器の底に沈んだ汚れの掃除は、別に行う必要が出てきます。




一番楽なの水換え方法は新水掛け流し

水換え方法で一番楽なのは新水掛け流しです。

新しい水を入れて古い水を自動的に排出されるので、水換えの負担が激減します。

バケツリレーの負担を100としたら、
・足し抜きは30
・新水掛け流しは10

新水掛け流しは、給排水用に配管を組んで、蛇口もタイマー式などにすると負担は0に近くなります。

負担の差は水換えできる飼育容器の量に直結します。

水換えできる飼育容器が増えれば、それだけメダカを多く飼育できる事になります。

1つの飼育容器をバケツリレーで水換えしている間に、新水掛け流しであれば10個の飼育容器の水換えができる

ちょっと盛り過ぎじゃないと思われるかもしれませんが…。
我が家では新水掛け流しの水換えをやっていますが、本当に楽ですよ。

新水掛け流しは、蛇口ひねって給水するだけで水換えできるので圧倒的な楽さがあります。
ホースにアクアリウム用の浄水器をつければ、カルキ抜きの必要もありません。

水換えと底掃除は分けて行う

  • 水換え:水の汚れを取る
  • 底掃除:底の汚れを取る(底砂含む)

水換えと底掃除は飼育環境を良くし、メダカの元気を保ち大量死を防ぐ目的があります。

どちらも飼育環境を良くするために必要な作業ですが、優先する作業は水換えです。
特に夏は暑さで水換えの負担が大きいですからね…。

水換えさえ行っていれば、底掃除はある程度期間が空いても問題ありません。

水換えの排水作業時に底の汚れを吸い出すようにすれば、水と底の両方を綺麗にすることができますよ。

我が家の底掃除

我が家では水換えは頻繁に行っていますが、底砂掃除は別のタイミングで行っています。
メインの飼育容器は月1回、36L容器は2週間に1回くらいの頻度で行っています。

水換えより頻度を少なくしています。
我が家の飼育容器には底砂に溶岩砂利を敷いています。
バクテリアは底砂にも多くいますので、頻繁に掃除するのは良くありません。

水換えさえ行っていれば、底砂掃除は期間が空いても大きな問題になりにくい




我が家の水換えは足し抜きと新水垂れ流し

我が家の水換え環境は特殊です。
ひとつの事例程度に見ていただけたらと思います。

我が家の屋外メインの飼育容器は、ろ過装置付きです。
ろ過装置はソーラーパネルで水中ポンプを動かして循環しています。
3つの容器を使用しており、容器サイズは120L×2+80L×1+40L(ろ過槽)
合計水量は300Lほどでしょうか。

我が家では水換え(足し水)は毎日行っています。

毎日行っている理由としては、バラや家庭菜園の水やりのためです。
バラの水やりは春から秋まで毎日行う必要があります。

バラの水やり用の水は、水道水ではなくメダカ飼育水を使用しています。

飼育容器に足し水して、溢れた(オーバーフローした)水でバラの水やりしています。
それが足し抜きの水換えになります。

メイン容器はまだまだメダカが少なめです。
メダカの総数は50匹程度でしょうか。

同居人としてミナミヌマエビとヒメタニシがいます。
あと1匹シマドジョウ。

ミナミヌマエビとヒメタニシは爆殖しています。

特にミナミヌマエビの繁殖状況はすごいですね。
メインの各容器に2〜300匹は軽くいているような状態です。
メダカよりもエビの楽園状態になっています。

エビ類は水質に敏感な傾向にあります。
爆殖しているということは暮らしやすい水質であると判断できます。

メインの飼育容器の他にも36L容器がありますが、こちらは新水掛け流しです。

浄水器を通した水を直接飼育容器内に流し込み、オーバーフロー管からの排水をしています。
この排水も、バケツで受けて水やりに再利用しています。

36L容器の水換えは週2回の頻度で、水量は8L(バケツ1杯分)換えています。
8Lの水換えとなると1/3くらい変えているように思われますが、実際には新水も排水されることになります。
給水してるより少ない水量の水換えとなるため、メダカにも負担が少なくなります。

メダカ大量死は水換えで防げる

メダカ大量死の主な原因は3つです。

  1. 高水温
  2. 水質悪化
  3. 酸欠

3つの原因のうち、水質悪化と酸欠は水換えの頻度を上げることによって防ぐことができます。
高水温に関しては日差しの環境によるので、水換えで防ぐことはできません。

メダカ大量死が発生すると容器内のほとんどのメダカが死んでしまうことになります。
ひとつの容器だけならまだしも、大量死は複数容器で同時発生することがあります。

大量死が一度発生すると取り返しがつきません。

定期的な水質チェックを行い、水換えを行うことで大量死を防ぐようにしましょう。