健康

デグーの保定(抱っこ)の仕方-飼い主の心構えと練習方法-

※この記事は2020年11月7日更新されています。

こんにちはTSUBAKIです。

我が家には4匹のデグー達がいます。
メスデグー3匹とオスデグー1匹です。

メスデグーとオスデグーは、それぞれ別れて暮らしています。
早いもので2020年でデグー達は6歳になります。

もうすっかり高齢期にはいっており、日々の健康には注意する必要があります。
特にこれからは寒くなってくるため、温度管理にも気を付ける必要が出てきますね。

今回の記事ではデグーの保定について我が家の日常とちょっとしたコツを紹介していきます。

「デグーの保定ができない(難しい)」
「他のデグー達の保定が見たい」

など、様々な思いがあると思います。
我が家の日常風景をみて、一つの参考になれば幸いです。

保定(抱っこ)の必要性

デグーの保定(抱っこ)は飼い主とのコミュニケーションの一つ

保定ができるようになると
健康チェック・強制給餌・爪切りなどができるようになる

我が家では日々の健康チェックとして保定を行なっています。
保定をすれば、普段見ることが難しいデグーのお腹側や歯を見ることができます。
また、脚の状態の直接触れて確認することができるんですよ。

保定を行う前の心構え

デグーに無理強いをして過度に嫌われないようにする

保定はデグーと飼い主の協力関係によって成り立っていると私は考えています。

デグーは飼い主の保定に付きあっているという感じでしょうか。
互いの信頼関係がないと、デグーは保定に負担を感じます。

保定にはデグーの協力と飼い主のスキルが必要

yahoo知恵袋で、「デグーの抱っこができない」と書かれていることを見かけることがあります。

その時に思うのが「焦りすぎ」ということです。

保定を行うには2つの条件があります。

  1. デグーの協力
  2. 飼い主のスキル

この2つの条件が一定以上あることによって、保定ができるようになります。

デグーがべた慣れであれば、飼い主のスキルが高くなくても保定は簡単になるでしょう。
保定にデグーが協力してくれている感じですね。

対して、「飼い主のスキル」は、経験と努力が必要となります。

例えば獣医師さんであれば、初めて診るデグーを保定することがありますよね。
保定ができるのは獣医師さんのスキルが優れているからです。

獣医師は多くの種類の動物を診察します。
その経験から、初めて診察する動物であっても保定することができるようになります。

私自身もデグーだけに絞っていえば、初めて会うデグーであっても保定することができると確信しています。

実際に、クウとカイをペットショップから迎える際には、ペットショップの店員がケージから出すのを苦戦していました。
その状況を見かねて、私が交代してケージから移動用のケースに移し替えて、家に迎えた経緯があります。

この事例も、保定のスキルが高いことによって可能となりました。

私は飼い主も保定のスキルを磨く必要があると考えています。

スキルは一日二日で上達するものではありません。
焦らずに練習することによって、保定は必ずできるようになります。

幼少期のデグーは保定が難しい

デグーを飼い始めて日が浅い方にとって、保定は難しい行為です。

幼少期(0〜6ヶ月)のデグーであった場合、動きは非常に活発で動きを制限される行為(保定)を嫌がる傾向があります。
飼い主にもまだ慣れていないため、無理に保定を行うと恐怖を覚える可能性があります。

さらに飼い主が焦って保定をしようとすると、デグーは保定を嫌がるようになります。

私とデグーの保定

当ブログでもデグーを保定(手の上に乗っている)写真が多数UPされています。

私はデグーを飼い始めて16年目になります。
毎日毎日、保定をしていれば日常の動作の一つになってしまいます。

保定に関しては、私も色々と経験をしてきました。

先代デグーには、先天的な病気で身体が弱い子もいました。
その時に保定して噛まれた経験も何度だってあります。
高齢になり身体が弱ってしまったデグーを保定するときには、力加減も違ってきます。

幾度なく噛まれた経験から、今では噛まれても動じない心構えもありますし、デグーの一生を何度も見てきています。

私は、我が家のデグーに対して全ての責任を負っています。

必要であれば、どんな状態でも保定するという強い意志を持って向き合っています。
保定の経験と技術の積み重ねによって、今の私の保定があります。

デグーの保定の仕方

ここからは保定の具体的な方法について紹介します。

飼い主の手に慣れさせる

保定の練習をする前に、飼い主の手に慣れてもらう必要があります。
デグーに飼い主の手は危なくないと学習しないと、次の工程に移りにくくなります。

方法としてはいくつかあるでしょうか

  1. 手でペレットやおやつを与える
  2. ケージ内に手を入れる
  3. ケージ内でデグーの身体に触れる

上に挙げた動作で。すぐにデグーが慣れてくれるわけではありません。
毎日行うことによって、徐々にデグーが慣れるようになります。

私が良く行っている方法は2ですね。

ケージに手を入れてただ何もせずにじっとしています。
デグーに主導権を持たせて、好奇心をくすぐるような感じですね。

手を入れてじっとしているとデグーは匂いを嗅ぎに来ます。
ある程度匂いを嗅いだら、少しかじったりして触感を確認するようになります。

デグー自身が色々調べることによって飼い主を認識できるようになります。

デグーの捕まえ方

デグーがある程度手に慣れてきたら、次の動作に移ります。

デグーを保定する前の動作として、始めに「デグーを手に乗せる」という動作です。
まずここが最初で最大の難関だと私は感じています。

  • 両手ですくうようにデグーを捕まえる
  • おやつなどで手の上に誘導し乗ってもらう

一般的なデグーの捕まえ方として、両手ですくう方法がメジャーでしょうか。
私も、同じ方法で捕まえています。

おやつで誘導する方法もあげていますが、こちらはデグーの気分次第で乗ってくれない場合もあります。
また、「デグーを捕まえる」というスキルが成長しないため、「保定」という目的に対する手段としては私はおすすめしません。

両手で捕まえるコツ
素早く両手ですくい上げる
すくう時に指先の動きを意識する

すくう際に指先を少し持ち上げて、デグーの後ろ足を浮かせるようにします。
デグーは後ろ足を起点に動きます。
先に後ろ足を浮かせることで、動きを制限し捕まえやすくなるということですね。

先日、ツイッターで片手でデグーを捕まえる動画をあげていましたが、そちらでも指先の動きを見ることができますね。
デグーを持ち上げようとしているときに、手のひらの部分はほとんど動いておらず、指先だけ動かして、身体が浮いたら手を浮かしています。

捕まえるときは油断している時を狙う

油断している時を狙うというと言葉が悪いですが…。
デグーが警戒しているときに、無理して捕まえても良いことなんてありません。
非常時を除いて警戒(嫌な)時に保定の練習は控えましょう。

デグーは捕まえられる動作が大好きという個体は非常に少ないと思います。

両手ですくうように捕まえるにしても、手を構えていると警戒されやすくなります。

そのため、捕まえるときは思い切りよく行います。
ダメだと思ったら深追いせず次の機会をうかがいます。

これも先ほど上げたツイッターの動画でも実践していますね。
私がクウを捕まえようとしてますが、1回目は失敗して、2回目で成功しています。
この1回目の時も「ダメだ」と思ったら、すぐに手を止めています。

デグーが逃げようとしても無理強いしない

両手ですくうように捕まえても、慣れていないデグーは逃げようとします。
それはウナギのように手の隙間からスルスルと脱出していきますね。

最初はウナギをように逃げられても良いんです。
逃さないように力を入れてもデグーは掴んではいけません。
デグーが怪我をする恐れがありますし、手の上に乗るという行為に恐怖を覚える可能性があります。

デグーを手に乗せることができれば

デグーを楽に捕まえられるようになれば、次からの工程は楽になります。

  • 近くで観察したり
  • 軽く撫でてみる

色々と試してデグーの反応を観察してみましょう。
このことでデグーの好き嫌いを判別できるようになります。

毎日繰り返すことで、手に乗せる時間も徐々に長くできるようにしていきます。

デグーを手の上で立たせる

手の上に慣れてきたら、次はデグーを手の上で立たせてみます。

立たせる方法は空いている手でデグーを覆うようにし、そっと持ち上げるような感じでしょうか。

最初は立たせるだけで、徐々にひっくり返るような姿勢に持っていけば自然と体勢を変えれるようになりますね。

ひっくり返った姿勢ができるようになれば、これも徐々に時間を長くできるようにしていければ良いかと思います。

強制給餌などで固定して保定したいとき

前項までに紹介した方法では、デグーは完全に固定することは難しいです。

シリンジを用いて強制給餌を行いたい場合には、デグーの身体を固定できるとやりやすくなります。

その際にはタオルにくるんでデグーの身体を固定します。
タオルは一周巻きじゃなく、何周か巻いていくと固定されやすくなります。

タオルで巻く際には力加減には十分注意してください。

手による保定の練習をして、デグーも慣れてきていれば、タオルによる保定はそれほど難しい作業ではありません。

落ち着いてゆっくりとやることによって、デグーも恐怖心を覚えることなく保定することができますよ。

保定(抱っこ)まとめ

今回の記事では保定(抱っこ)の方法を紹介しました。

保定のデグーの協力と飼い主のスキルによって可能となります。

デグーを飼い始めてすぐに保定するのは困難です。
飼い主の保定スキルが成長していませんし、幼少期のデグーであれば保定を嫌がる傾向が強いです。

そのため、保定の練習は順序立てて行います。

  1. 手に慣れさせる
  2. 両手で捕まえる
  3. 手の上にのせる
  4. 様々な体勢をとれるようにする

練習は焦らずにデグーに負担をかけないように行っていきます。

毎日練習していれば、保定は必ずできるようになります。