あなたの家の鉢植えは倒れやすくありませんか?
鉢植えは風の影響を受けやすく、風が強い日には倒れてしまいがちです。
私は15年以上鉢植えでバラを楽しんでいます。
バラの鉢植えは倒れやすく、今まで何度も強風で倒れた経験があります。
対策を講じた今では年間を通して鉢植えが倒れることはありません。
今回の記事では鉢植えが倒れにくくなる方法を紹介しています。
Contents
風が強い日は月に何度かある
天気は毎日変化し、雨が降る日もあればきれいに晴れ渡る日もあります。
もちろん風の強い日もあります。
風の強い日とは一般的に風速10m以上
風が強い日は雨の日に比べると少ないですが、平均すると月に2~3日あります。
季節によって風の強い日数が変わり、一番多いのが春です。
春一番や春の嵐、桜散らしの風など、春と風が一緒になった言葉が多いですよね。
ヒトも風が強いと危険です。
それは鉢植えにとって風は大敵ですよね。
普段から行える対策
鉢植えを倒れにくくする方法として、普段から行える対策を紹介します。
対策として挙げている方法の基本として、鉢の安定感を増すことに気を付けています。
対策を行っても見た目が変わりません。
見た目が変化しないというのは鑑賞目的として大切ですよね。
普段から行える対策をすることで、風に相当強くなります。
ちょっと風が強いかなという程度では倒れることはないでしょう。
鉢を陶器やテラコッタにする
鉢を陶器やテラコッタにすることで、鉢植え自体の重量を増すことができます。
鉢の素材は主に3種類に分けられます。
- プラスチック
- 陶器
- テラコッタ
素材によって重さが違い、陶器とテラコッタは重い素材になります。
特に8号以上の大きな鉢になってくると重さの違いが顕著になります。
例えば同サイズの鉢で比較すると
- 八号スリット鉢(プラスチック):227g
- 八号テラコッタ製:2,100g
- 十号スリット鉢(プラスチック):407g
- 十号テラコッタ製:4,500g
ご覧のように10倍近い重量の差がありますね。
鉢植えは鉢に比べて地上部が大きくなる植物が大半です。
鉢を重たくすることで安定感を増すことができますよ。
テラコッタ鉢を鉢カバーとして使う
機能性に優れたスリット鉢を使いたいという場合には、テラコッタ鉢を鉢カバーとして使う方法が有効です。
スリット鉢の機能を活かしつつ、テラコッタ鉢の重量をプラスすることで倒れにくくなります。
二重鉢になるので、夏の高温対策にもなりますね。
テラコッタ鉢を鉢カバーとして使うのは有用な方法ですよ。
培養土を重い素材にする
培養土を重い素材にすることは、前項の鉢を重たくする対策と同じ意味があります。
鉢植えに使用する培養土を重くすることによって、重心を下げます。
最近は軽い素材の培養土が人気で、ホームセンターに行っても目にする機会が多いと思います。
軽い培養土は持ち運びが楽で、使い勝手が良い商品です。
しかし、軽い培養土を使用した鉢植えは風に弱くなります。
軽い培養土と通常の培養土を比較してみると(プロトリーフ社培養土)
- 花野菜用かる~い培養土25L:6.2kg
- 花と野菜の有機培養土25L:9.2kg
軽い培養土と通常の培養土では重量に1.5倍ほどの差がありますね。
風が強く鉢が倒れることが多いのであれば、軽い培養土を使用しない方が良い
スタンドを使用する(プラスチック鉢)
プラスチック鉢は、鉢のスタンドを使用することで倒れにくくすることができます。
鉢スタンドを使った方が良い理由は2つあります。
1つ目の理由は、鉢の形状です。
鉢の形状は上部に比べて下部の方が細くなるのが一般的です。
下部が細い形状であるほど、安定感が無くなってきます。
重量のあるテラコッタなどであれば、自重で安定感を確保することができますが、プラスチック鉢では安定感を得ることができません。
2つ目の理由は重量です。
プラスチックは軽い素材です。
春から夏にかけて地上部が大きくなればなるほど、地上部の重量が増してきます。
すると、地上部の重量に対して鉢の重さが足りなくなってきます。
少しの風が吹いただけで倒れてしまう鉢はありませんか?
そういった鉢はプラスチック製であったり、地上部が大きくなってしまった鉢であることが多くあります。

あらかじめ風が強くなると予測できるとき
水やりをする
単純な対策ですが、あらかじめ水やりをすることで倒れにくくすることができます。
鉢を倒れにくくするには鉢自体の重量を増やすことが有効ですので、水やりをすることで重たくしてしまいます。
我が家では、前日に水やりをしていた場合にも、改めて水やりをします。
風が強いときは、たいてい雨が一緒に降りますし。
風だけで合っても蒸散量が増えるので、鉢の過湿を気にする必要はありませんよ。
剪定する
剪定に強い植物であれば、あらかじめ剪定しましょう。
葉が大きい植物は風の影響を受けやすいため、剪定することで影響を軽減できますよ。
台風のような強い風にさらされると風で傷んでしまいます。
倒れて太い枝が折れたりしたら、被害が大きくなりますよね。
あらかじめ剪定によって枝を整理し、短くすることで風で倒れにくくなります。
我が家ではバラが多いのですが、バラは剪定に強い植物です。
花が咲いていてもどうせ散ってしまうので、剪定によって短くしてしまいます。
あらかじめ倒しておく
鉢植えが倒れてしまう恐れがあるのであれば、風が強くなる前から倒しておく方が良い場合があります。
特にテラコッタ製の鉢のように鉢が割れるものに対して有効です。
テラコッタ製の鉢はプラスチック製に比べて高価です。
一点物の鉢もありますよね。
それが割れてしまったら修復することができません。
倒れそうであれば、あらかじめ倒しておけば鉢が割れる恐れを軽減することができます。
倒れた状態であれば風の影響を受けにくいので、安全にやり過ごすことができますよ。
壁際に移動する
鉢を風の影響が少ない場所に移動します。
住宅環境によって風の影響を受けやすい場所が違います。
あなたの家ではどこが風の影響を受けやすいですか?
倒れやすい場所でたいてい決まっています。
そこから風の影響を受けにくい場所に移動します。
風の影響を受けにくい場所として代表されるのが壁際です。
壁際のできる限り壁に密着できるように移動をします。
室内に移動する
室内に移動するのは、一番確実な方法です。
ただ、鉢植えをすべて室内に移動することは難しいですよね。
あとは、鉢植えから虫が出てくることがあるので、億劫になってしまいます。
絶対に倒れてほしくない鉢植えがある場合にオススメ
一か所に集める
外に置いている鉢植えが多く、壁際や室内に移動させるのが難しい場合には一か所に集めましょう。
南極のペンギンをイメージしていただくと分かりやすいかもしれませんね。
ペンギンは寒さに耐える手段として一か所に集まります。
猛烈な吹雪は、一羽では耐えることができませんが、皆が集まれば耐えることができます。
鉢植えも同じで一か所に集まることで、互いの鉢植え同士が支え合って風に耐えられるようになります。
鉢植え同士を紐で巻いておくと、より風に強くなりますよ。
もし倒れてしまったら
強風の中、鉢植えが倒れてしまっても、外に出て直そうとしないでください。
特に台風のような暴風であったとしたら、外に出て二次災害につながる恐れがあります。
一度倒れてしまった鉢は転がったまま置いておく方が被害が少なくなります。
たとえ再び立てたとしても、再び倒れる可能性が高いです。
何度も倒れるとそれだけ植物や鉢が痛む原因となります。
風で鉢が倒れない方法まとめ
風で鉢が倒れやすいことにお悩みの方にとって、記事はいかがだったでしょうか。
今回の記事で上げた方法は、鉢を変える事とスタンドを使用することを除いて、お金のかからない方法です。
特に台風のようにあらかじめ風が強くなることが予想される場合に有効です。
普段から倒れにくくするには、鉢の交換やスタンドが有効になるでしょう。
